「研修」の例
これはある人の実際の求人に応募して研修を受けたときの
体験です。
あるスポーツクラブが受付(フロント)業務の募集を
していて、応募したところ、面接に来てくださいと言われた
そうです。
応募したのは62歳の女性です。
先方の希望は土日に勤務出来る人、ということでしたが、
女性はできれば平日昼間の勤務が希望。
まずは研修から、というので、平日の9時から12時の
研修が始まりました。
受付ですから、お客様対応、入金出金管理、電話対応など
です。
先輩の方と一緒に、教えてもらいながらの勤務です。
週に2回研修があって、1ヶ月後からはひとりで業務をする、
ということだったのですが、女性のほうから結局は辞退して
しまいました。
さて、何が、どう問題だったのでしょうか?
「職」を得ることの意味
研修そのものは楽しかったそうです。
慣れないお客様対応も、先輩が丁寧に教えてくれたそうです。
レジ打ちも何度も練習をして、教えてもらいました。
問題は煩雑な入金管理。
帳簿や書類がいろいろあって、
記入方法もそれぞれが異なっていて、
全く覚えられずパニックになったそうです。
教えてもらったことをメモするためのノートは用意していた
のですが、途中からただメモをするだけで、「これは無理」と
諦めてしまったというのです。
この場合、まず62歳で面接OKだったという事実。
このことから、研修の結果次第では採用される可能性もあった
ことにもっと留意するべきです。
年齢制限はいけない、と言われながらも、実際には年齢を聞いた
だけでお断りという企業が多いのですから、せっかくの機会を掴む
努力をするべきです。
また、土日の勤務についても、
もしも可能であれば「できる」と応じましょう。
仕事をしたいのなら、先方の条件に対応する柔軟生が必要です。
自分の都合が先では、当然ながらうまくいきません。
新たな仕事を覚えるのですから、最初はわからなくて当たり前。
少しづつでも覚える努力をして、そういう自分の姿勢を分かって
もらうようにするべきです。
率直に言って、60歳以上の求人になると、マンションや病院、
大型店舗の掃除、資格があれば介護の仕事、といったところです。
資格のない人にとっては、厳しい状況なのですから、数少ない
機会は生かさなければなりません。
自分から辞退してしまう前に、最大限の努力はしましょう。
これまで知らなかった新しい世界に飛び込む気力をしっかり
持って一歩を踏み出しましょう。
仕事を得ることで、いくらかの収入を得ることももちろん大事
ですが、それ以上に今後の生き方が変わってゆくのです。
平均寿命が80歳という今。
自分のためにも、どう生きてゆくのかを考えながら、
機会があれば
それをしっかりと掴み取っていきましょう。
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